PRライターでキャリアの幅を広げる。届けたい人に届く発信をするために大切なこと〜第7期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第6回レポート〜

株式会社Cannpass主催「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」第7期生の斉藤里菜です。私は会社員として企業の広報・PRをしているのですが、さらなるスキルアップをするために本講座を受講させていただき、2023年3月に全6回の講座を修了しました。


“本当に情報を届けたい人に、最適な方法で、きちんと情報を届けられるようになる”という目標を掲げて毎月の講義に取り組みましたが、想像以上に得るものが多く、PRの魅力と可能性を存分に感じる半年間でした。


今回のレポートでは、とくに学びの多かったPRライティングの話を中心に、講座を通しての学びを、感想を交えながらお伝えいたします。PRに興味を持っている方や、今後のキャリアのひとつとして検討されている方の参考になれば嬉しいです。


企業広報・PRの右腕としてニーズが高まる、PRライターという職業

まず前提として、PR(Public Relations)とは、あらゆるステークホルダーと良好な関係を構築することで、中長期的にビジネスを発展させることを指します。そのPR視点を持ってライティングするライターを「PRライター」と呼んでいます。


ウェブが情報発信の主な手段になっている昨今、広報・PR施策において、ライティングは欠かせない業務となり、企業の広報・PR担当の右腕としてPRライターの需要は高まっています


もともとPRの仕事は、フリーランスとして企業の案件を請け負うスタイルと、企業に所属して会社のPRをする「インハウス」と呼ばれるスタイルの2つにカテゴリ分けされることが多いです。

しかし、年々PR施策の幅はオンライン・オフラインともに広がり、インハウスの広報・PR担当だけではすべての業務に手が回らなくなっており、これがPRライターの需要を高めている大きな要因でもあります。


では、ウェブ上の媒体で記事を書くウェブライターと、PRライターはなにが違うのでしょうか?

最も大きな違いは、企業やブランドの思いや目指したい姿を汲み取り、企業のPRを理解した上でライティングするという点です。

たとえば、インタビュー記事を1本書くにしても、必ずしもインタビュアーの魅力を伝えることが目的とは限らず、「企業のファンになっていただくためには?」など、記事を書いた先にゴールから逆算して構成を考え、切り口や表現を工夫します。


もう一つの大きな違いは、業務範囲の広さです。プレスリリース、メールマガジン、オウンドメディア、社内報、SNSなどのオンライン施策に加え、イベントや展示会、チラシやフライヤーなどのオフライン施策も含まれます。

いずれの施策も、会社のイメージを左右する可能性のある重要な発信であるため、ライティングスキルとPRの理解を兼ね備えているPRライターが求められる傾向にあります。ときには、SEO(検索エンジン最適化)などのウェブマーケティングの基本的な知識も活用しながら、経営視点に立ち、戦略的なライティングを心がけます。


商品やサービスを買って終わり、ではなく、リピーターになり、その企業やブランドのファンになっていただくために、複合的な能力を活かして成果を出すPRライターは今後もニーズが高まっていくでしょう。

ターゲットを鮮明に描くことで、届けたい人に届くライティングになる

講座の中では、ワークや講座レポートの執筆、また実際のイベント企画などを通じて、ライティングの基礎も丁寧に教えていただきました。構成の仕方、アイキャッチ画像制作のポイント、タイトルの工夫など、抑えるべきポイントは多いのですが、なによりも印象に残っているのは「ターゲットの選定」です。


「ターゲットがぼやけると、誰にも伝わらなくなってしまう」。これは講師からも繰り返し伝えていただいたメッセージです。


PRの施策では、企業が目指すゴール・目的を成達するために、届けたい人に情報やメッセージを届けること、そして企業側が想定した行動変容が適切に起こることを本質的な成果とみなします。届けたい対象となる人物の、生活、行動や思考が具体的にイメージできるくらいにまで明確なペルソナ(人物像)を設定することが理想的です。

たとえ同じテーマであっても、焦点を当てるターゲットごとに、伝えるべき内容や順番、文章で使う適切な言い回しも異なってきます。


私自身、本業のオウンドメディアで執筆する際に、1本の記事に対して複数のターゲットを盛り込みすぎることで、構成や表現方法に迷いが出ることが多くありました。しかし、講座で学んだ方法でターゲットを固め、鮮明に人物像を想像できるようになってからは、構成やタイトルで悩むことが少なくなりました。


実際に、講座受講後のタイミングで書いたある記事では、まさにターゲットに設定していた経営者の方から相談の問い合わせをいただいたこともあり、自信につながりました。まだまだスキルは足りませんが、毎月の講義で実践を重ねることで得られたものは大きかったです。

信頼してライティングを依頼いただくための、PRパーソンとしての在り方

PRライターとしてPRの考え方やライティングスキルを磨くことはもちろん重要なのですが、その前提要素には、自分が「PRパーソン」としてお客さまから信頼していただける人であることが欠かせません。


「PRパーソンとしてどう在るべきか?どう振る舞うべきか?」というポイントは半年間の講座全体を通して得た、最大の学びと言えます。


・どんなときでも誠実さを忘れないこと

・相手の気持ちにつねに寄り添うこと

・第三者視点を大切にすること


メイン講師やチューター、ゲスト講師の方々の発言や振る舞いをお手本に、受講生同士でのワークを重ねる中で、上記3つの要素が「信頼されるPRパーソン」としていかに大切なのかを実感しました。同時に、自分の言動を振り返り、見つめ直す機会も多々ありました。


リモートワークがメインになった近年、テキストコミュニケーションでやりとりをすることが非常に増えています。表情や仕草が見えない分、相手に配慮した文章から垣間見える誠実さは、よりダイレクトに伝わるようになっているとも言えます。


忙しいタイミングで返信をするときなどは、簡素なタスクのやりとりだけになってしまいがちですが、それら1つひとつの積み重ねが、PRパーソンとしての信頼蓄積につながります。

日頃のチャットの返信や、メール1通に対しても、送るタイミング、説明の仕方、言葉選びや表現など、これからも誠実な対応を心がけていきたいと思います。


半年間の講座を終えて

PRライターとして一人前になるには、多様なスキルや知見が必要であるため、一朝一夕で身につくものではありません。しかし、コツコツと継続してインプットとアウトプットを繰り返すことで、着実に鍛えていくことができると、身を持って学びました。


半年間の講座を経て感じることは、これほどまでに実践的な講座はなかなかないのではないか、ということです。受講生一人ひとりとまっすぐに向き合い、PRのエッセンスを惜しみなく伝えてくださった講師、チューターの方に感謝をするとともに、今後も気を引き締めて広報・PRの業務に邁進したいと思います。


(執筆:PRライター 斉藤里菜)